2014年8月30日土曜日

山が好きです

たまに聞かれる質問で「スポーツは何かしますか?」というものがあります。その時に私は、「スポーツはしないけど山登りが趣味です」と答えます。この感覚、分かるでしょうか。私にとってスポーツというと"競い合う"という結果を求めるものが付いてくるように感じるのですが、登山という行為はただ 自然を楽しんでいるのであって、一番とかゴールとかそういうものがないと思うのです。だから私は登山をスポーツと言っていいのかな、と考えてしまい、そのように言うのです。余談ですが、海外にしばらくいて興味深かったことは、英語で、日本人のいう"登山"という言葉を的確に表現する言葉がないということです。(もしかしたらあるのかも知れませんが、ないように思いました・・・)登山と似た感覚の言葉としては、"hiking"か"trecking"だと思います。でも日本人がハイキングやトレッキングと聞くと、ゆるゆると歩く標高をそこまであげない山あるいは森歩きを思い浮かべるのではないでしょうか。"My hobby is climbing / mountaineering."と言ってしまうと、難しい岩壁を登るクライマーか、7000m越えの山を登るサミッターだと勘違いされてしまいそうだなあと思ったりします。話を戻します。なので私は自然の中を自分の足で歩いて、歩いた分だけ手に入れることのできる体験や景色がたまらなく好きで、だから山に行きます。テントを張って、自然を感じて夜を過ごすことが大好きです。ごはんもいつもより美味しく感じます。山を好きだという人とはすぐに分かり合えてしまいます。写真は、南アルプス北岳から撮った夕暮の富士山です。8月の終わりに塩見岳から間ノ岳を経て北岳までを縦走しました。ひとり山行だったのですが、たくさんの人と景色に出会えた楽しい山行でした。そして明日から2ヶ月の間、北アルプスの山小屋で働きます。


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